日記

目薬はしょっぱい

仕事場に以下のようなものを常備している。 ・箱ティッシュ ・飴 ・GATSBYフェイシャルペーパー ・ハンドクリーム そして目薬である。 少し前まで、刺激の強い参天製薬サンテFXを使っていた。黒いパッケージは見た目がオサレだった。さすとしばらく目を開け…

雪の日の安全靴

昨日降った雪が溶けて地面はびちゃびちゃになっていた。ホテルからバス亭まで歩くと、雪は糸がほどけて隙間の開いた革靴に容赦なく進入し、靴下まで到達した。厚手のウールの靴下はシップのようにひんやりと冷たい。 会社に着いた後、濡れてしまった靴を脱い…

毛虫の皮をかぶったタコ

昨日こんな夢を見た。 部屋の台所で詰め替え用のコンディショナーのの封を切ると、中から真っ白な毛虫が出てきた。こいつは奇怪だと思ったのだが、手のひらほどの大きさなので触るのも憚られる。 毛虫が封を切った口の傍を出たり入ったりするのをしばらく眺…

ドンキホーテ

父方の祖父の妹の旦那はドンキホーテをモチーフに画業に励んだ画家だった。グーグルで名前を検索してもwikipediaはおろか、彼を扱った資料は全く出てこない。記念館を建てる計画があったらしいが、遺作を管理していた妻である祖父の妹が他界したことで、中止…

3年目

作った資料を上司にチェックしてもらっている折、お前はツメが甘い、自分の成果物に責任を持て、とお叱りを受けた。更に、お前は入社3年目だが、3年もすればもっと仕事が出来ても良いはずだ、他に出来る奴はたくさんいる、と言われるに及んで首がガクっとな…

水溜り

月曜日の早朝、新大阪から雪降りしきる京都、米原、羽島を抜けて名古屋へ向かう。車内で、到着は1時間半遅れる、というアナウンスを聞き、シートに深く腰をおろした。窓の外に目をやると、木も民家も分厚い雪で覆われ、降る雪で遠くの山がぼんやりとしか見え…

親の心

客先の情報システム部の管理職は、親会社からの出向社員が生え抜きの熟年社員にとってかわった。新しく来られた方と先日会議で同席し、初の顔合わせとなった。 『ねえコンサルさん、この会社って、管理も何もできてないでしょう。』 出向社員しか会議に出席…

浮気と乞食はなんとやら

電話で彼女さんと話している時に、俺が浮気をしている夢を見る、と聞かされた。男は皆浮気する生き物である、という観念に悩まされているらしい。浮気をしない男は200人に1人である、という女性ファッション誌に載っていた数字をえらく信用している。 『浮気…

五本指靴下

靴下が悪いのか、己の新陳代謝が悪いのか、外を歩くときも事務所で仕事をする時も、ユニクロで買った生地の薄い靴下に包まれた足が、指の先がちぎれるほど冷え切ってしまう。 これは対策を練らなければならんと思い、ネットで足が冷えにくい靴下を調べてみた…

年の瀬につき

12月30日に実家に帰った。新しいマンションに移って何度かメシを呼ばれたが、泊まったのは始めてだ。浴槽でうんと足を伸ばせる風呂が非常に良かった。 大晦日は、朝から親父と注文していたおせちをとりに行った。雪が横に降る中を車で走り、近所の総菜屋でお…

3月のライオン

3月のライオンを読んでいる。二ヶ月ほど前からコミックスを買い揃え、最新刊の5巻は発売日からほどなくして購入した。 料理を作り、猫と戯れ、ほんわか暮らす川本家の話よりも、臓腑を握り締めるような緊張感の中で戦う棋士達の話に引き込まれる。4巻で繰り…

食堂につき

昼・晩二食を出向先の工場の食堂でお世話になっている。値段が最も安いA定食から、B定食、C定食まで値段に応じてメニューのグレードが変わる定食類のほかに、丼、うどん、そば、ラーメンがある。社員割引で実値の半額になるので、値段もお手ごろである。一人…

人類捕食系マンガ

マガジンで連載している『進撃の巨人』が、このマンガがすごい!のオトコ編で1位になった。人間を襲い、捕食する巨人が出てくるマンガである。普段は別冊少年マガジンで連載されているが、番外編が先週号の週刊少年マガジンに掲載されており、コンビニで立ち…

骨と肉

本格的に短歌の文法について勉強しようと思い、飯塚書店が出版している文法書を購入した。 短歌文法入門(新版)作者: 飯塚書店編集部出版社/メーカー: 飯塚書店発売日: 1994/11/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る ぱらぱ…

退屈男

仕掛中の仕事がなんやかんやで完了の見込みがたった。上司によって来年中頃までのスケジュールが立てられ、穏やかなペースで仕事をこなしていく日々が始まる。 けつかっちんで、枕を高くして眠れない毎日を過ごしている時は、死ぬほど仕事が嫌で、すぐにでも…

多層階構造

20世紀前半、フォード社が主力生産拠点としていたハイランドパーク工場は多層階構造だった。各階に生産工程が配置され、資材が各階を移動しながら処理されていた。重い資材や在庫、生産設備を配置しないといけないので、工場は鉄筋コンクリートで建築されて…

一週間

もうずっと、井上ひさしの一週間を読んでいる。枕元において寝る前に読んでいるのだが、まだ150ページを過ぎたあたりだ。物語の中の時間では、主人公小松修吉が酒井という共産主義活動家と酒を酌み交わした後、寝床についた月曜日の夜まで進んだ。あと火〜日…

月は無慈悲な夜の女王

祝日出勤である。通勤のバスに乗って、うつらうつらと景色を眺めていたら、瞬く間に途中のバス亭を通過して、勤務先に着いてしまった。車も人も普段の半分もいない。工場の門に立つと部品を搬入するトラックが列を成していた。 客先の工場は24時間稼動してい…

敏感肌戦隊アレルンジャー

1週間前から唇が荒れている。先週末に彼女さんに 『唇が少し荒れてるから、リップクリームを塗ってあげよう』 と言われて、ずりずりと彼女さんが持っていたリップクリームを塗ったら、上唇より少し上が赤く腫れ上がってしまった。 唇が腫れていると、しゃべ…

一曲の重み

ブラタモリというNHKでやっている番組が好きで良く見ていた。タモリが一つの街を古地図を持って歩き、その街に残る建物や地形から、昔の街の面影を紹介する旅番組だ。 特に好きだったのが井上陽水が歌うエンディングテーマだった。『MAP』という曲で、井上陽…

動物園でキリンを見た

土曜日、天気も良く寒すぎない適度な気温だったので、天王寺動物園に行った。 御堂筋線の動物園前で下車。1番出口から地上に出る。帽子をかぶって顔を赤らめたおっさんの群れをかきわけ、阪神高速道路の高架を仰いで進むと、動物園の門に到着した。育ちのい…

ツイッター入門

ツイッターを始めた。世間の流行も一周した昨今、何をいまさらというタイミングである。小学生の時、ポケモンも、たまごっちも、ハイパーヨーヨーも、いつも流行の火が消えかかるぐらいに周回遅れでブームに乗っかって(いるかといえば微妙だが)いた。小さい…

高速シューカッター

シルシルミシルという番組を見た。一つのテーマについてVTRで紹介する情報番組だ。製造工程や生産設備の紹介など、工場見学を受けているみたいで結構おもしろい。 前回の特集はセブンイレブンだった。お弁当を全て手作業でもりつけるパートおばちゃん部隊や…

冬将軍の旅順攻囲戦

急に寒くなった。 出張中で手持ちの荷物に外套の類が入っていないので、AEONで買った8900円のスーツのジャケットで寒さをしのいでいる。夏用のスーツなので、首に背中に耐え切れない冷たい風をお通しなさる。もう少し前線で持ちこたえてくれるとありがたいん…

先生、将来の夢はウィキペディアに載ることです!

25歳になった俺の目標はウィキペディアに載ることである。 すごく馬鹿らしい目標であることは分かる。みなまで言わずとも分かっている。具体性が無い。どんな分野で、どんな職種でといった内容を一切含んでいない。ハローワークでこんなことを口走った日には…

匂いをサーチする

朝出勤してきて勤務地の工場の門をくぐると、独特の臭いがする。塗料、接着剤、鉄等の工場で生産している部品の原材料の臭いと、それを搬送するトラックの排ガスの臭いだ。工場棟から少し離れた事務棟の付近でも結構鼻につく。 俺が働く事務棟の1階には食堂…

人によってデザインされたもの

通勤途中のバスの車窓から街を眺めていると、たくさんの電柱が目に留まった。普段気にも留めないようなことだが、電柱には人がのぼるために使用するはしごのような足場がついている。調べてみるとはしごのような足場は足場ボルト(ステップボルト)というらし…