骨と肉

本格的に短歌の文法について勉強しようと思い、飯塚書店が出版している文法書を購入した。


短歌文法入門(新版)

短歌文法入門(新版)


ぱらぱらと目次を読む。説明事項が非常に整理されている。形式、言葉、文体。各項目は更に詳細なセクションに分かれ、情報が大きな樹木のように連なっている。そうそう、こういうのがほしかった。


以前、藤井常世さんの『短歌の<文法>』を購入し、ぱらぱらと読んだが、具体的な歌の作法を紹介する折、使用されている文法について記述されるが、情報が体系的に整理されていないので、頭に入ってこない。文法について、もう少し基礎知識を蓄えてから読み直すことにした。


何かを学ぼうとする時、まずは骨がほしいと思う。全てを網羅する強固な骨組みをつくり、それから肉をつける。骨が無いと、たちまち肉は剥がれ、床に落ち、腐る。まずは骨を。強固な骨を。


今日の日記に『体系的な、あまりにも体系的な』という題をつけようと思ったが、○○的な、あまりにも○○的なという表現が(Google先生で検索した結果)あまりにも世の中にあふれていたので、やめた。芥川龍之介の評論はもちろん、戸川純の作詞まで出てきた。ここまで開墾されつくしたパロディーを思いついた自分が、なんだかこっぱずかしい。


【今日の短歌】

少年が 書物に魅入る 芸術は 鼻毛足された 正岡子規