2011-11-28 一滴 短歌 水道の 蛇口に溜まった 水滴が ワタシを映して シンクに落ちる カルピスの 瓶に溜まった 一適が 夏の終わりを 教えてくれる 味噌汁に 箸をひたして 上にあげ 落ちる水滴 それを見る祖父 目薬を さして眼を 見ひらいて 泣いてないよと 言い訳をした 仰向けに 倒れてもいい 目薬が 脳まで届いて くれるのならば 中庭の 池は凍って 白くなり 俺は5階で 石を構えた