システムは神じゃない
お気に入りのブログが原発に関するニュースについて書いているのを見る度に嫌になる。決まって語調が重く、文に生気は無い。原発を天から降った厄介のように、自分の力ではどうにもならぬこととして扱う。原発を呪い、唾棄する。
それは違うだろう。原発事故は地震ではない。天から降った厄介ではない。1電力会社の数名の役員がハンコをついて建てた施設が火を噴いているだけだ。
原発は多くの人の力によって動いている。これは技術の粋を極めた立派なシステムだ。
しかし、たかが人が作ったシステムだ。神じゃない。
今のシステムが嫌だったら、自分で作り直せば良い。代替エネルギーを使って、クリーンな電気を作れ。少ない発電量で稼動する工場を作れ。街を作れ。生活を作れ。
電力会社に入ってクリーンエネルギーの研究開発予算をふんだくれ。投資銀行のファンドマネージャーになって株を買い占めて電力会社にモノ申せ。戦略コンサルタントになって提案しろ。政治家になって法律を変えろ。
批評家きどりもいいかぜんにしろ。自分でシステムを作る力も無い、作ろうともしない奴が勝手ばっかり言うな。システムが嫌なら自分で変えろ。何が壁の前の卵だ。馬鹿馬鹿しい。壁ぐらい蹴り倒せ。
東海の 小島の磯の 白砂に 埋まってくるわ。夏が来る迄。